悪魔なアイツ

嫉妬

不安そうな視線を
Naoyaに向けると
ニヤリと笑った。


『愛梨…気になる?』


「誰がっ!!」


『あっそ。』


私はその言葉に腹を立て
Naoyaたちとは反対方向
へと歩き出した。


なによ!!
まるで私がNaoyaを
好きみたいに!!…って
好きなんだけどさ……


ブツブツ呟きながら
歩いていると


『愛梨ちゃん!!』


REIが追いかけてきた。


Naoyaは追いかけて
きてくれないんだ……


Naoyaが追いかけて
来ない苛立ち。そして
自分に魅力がないこと
を思い知らされて
泣きたくなった。


「Naoya…の…バカ…」
< 97 / 194 >

この作品をシェア

pagetop