ビターに愛して シュガーな恋心
「何…って、ナニしかないでしょ?」

「でも、ここ…生徒会室だし」

「なら、誰にも邪魔はされないよね?
克波先輩も桃香先輩も授業中だから」

藤城君の身体が近づいてきた

藤城君の腕が私の背中に回ると、唇が触れあった

すぐに藤城君の舌が割って入ってくる

「ちょ…ん、待って…」

「待てない」

「駄目だってば」

「どうして?
誰も来ないのがわかっているのに、どうして止めないといけないの?」

「だって、ここ学校だってば」

「そうだね」

「勉強するところだって」

「だから、僕に勉強させてよ
莉子の身体の勉強……僕に教えて」

藤城君がにこっと微笑んだ

ズルい…そんな風に笑顔を見せられてた、『駄目』って言えなくなるじゃない

それに……

嫌じゃないから、困ってるの

生徒会室じゃ、いけないってわかってるのに

藤城君に触れられているのが嬉しいって思ってる自分が恥ずかしい
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