ビターに愛して シュガーな恋心
「ま…いいですけど」

「いいのか?
もっと殴るぞ」

藤城が腰をかがめて、防御の体制に入る

「嫌ですよ! 確かに莉子の気持ちを確かめる前に抱いたのには、後悔してましたから
仕方がないっていう意味です
でももうちゃんと互いの気持ちを確かめましたから、許可はとりませんよ」

「許可なくシた場合は、殴る」

「黙ってればわからないですから
別にいいですけど」

「はあ?」

俺は藤城を睨んだ

俺がどんなに言ったところで、莉子が止まらないだろうな

俺を突っぱねて、藤城に抱かれたんだ

莉子はもう、藤城に想いをよせてるんだろう

俺が出る幕じゃない…てことか

…が、苛つく腹の虫は、俺だって止められねえんだよ

莉子が泣くような思いをさせたら、すぐにでも殴って、殴り倒してやる


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