ビターに愛して シュガーな恋心
莉子Side③
「…っち」
藤城君が、ハンバーガーにかぶりついて顔を歪めた
兄様に殴られた際に、口の中を切ったみたい
食べながら、藤城君は舌で傷口を確認している
「痛い?」
「あ…まあ、ね
2、3日は辛いかも」
藤城君が苦笑した
短髪になった藤城君の顔をまじまじと見つめた
色白い肌が、さらに露出したように感じる
肌の白さが前より強調されているみたい
色素の薄い灰色の瞳が、私の視線に気がついたのか
瞳の中に、私の顔が鏡のように映った
「なに?」
「ううん、髪がないなあって」
「あるだろ!
ハゲてないしっ」
藤城君の細長い指が、短い髪をぐちゃぐちゃにする
「違うよ…そういう意味じゃなくて
切っちゃったんだなあって」
「邪魔なだけだよ
男が長くったって、意味がないと思うよ」
藤城君がにこっと笑顔を見せた
「なら、なんで伸ばしてたの?」
「んー、まあ、それなりに意味が…」
藤城君は言いにくそうに、笑い声をあげた
藤城君が、ハンバーガーにかぶりついて顔を歪めた
兄様に殴られた際に、口の中を切ったみたい
食べながら、藤城君は舌で傷口を確認している
「痛い?」
「あ…まあ、ね
2、3日は辛いかも」
藤城君が苦笑した
短髪になった藤城君の顔をまじまじと見つめた
色白い肌が、さらに露出したように感じる
肌の白さが前より強調されているみたい
色素の薄い灰色の瞳が、私の視線に気がついたのか
瞳の中に、私の顔が鏡のように映った
「なに?」
「ううん、髪がないなあって」
「あるだろ!
ハゲてないしっ」
藤城君の細長い指が、短い髪をぐちゃぐちゃにする
「違うよ…そういう意味じゃなくて
切っちゃったんだなあって」
「邪魔なだけだよ
男が長くったって、意味がないと思うよ」
藤城君がにこっと笑顔を見せた
「なら、なんで伸ばしてたの?」
「んー、まあ、それなりに意味が…」
藤城君は言いにくそうに、笑い声をあげた