ビターに愛して シュガーな恋心
「紫桜学院に通いたいの
だから探さないでって書きました
読めませんでした?」

『そんなことはわかっている!
家に帰って来なさい』

「絶対に嫌です
私は高校に通います
兄様の家から、卒業するまでずっと通いますので
心配しなくても結構ですから
兄様にはもう承諾は得ております」

「得てねえよ!
やめろよ、そういうこと言うのっ
俺に全部、父上の怒りが来るじゃねえかよ」

兄様が、目を見開いて首を振っていた

お父様は兄様に厳しいから

でも今回は、兄様を利用させていただきますね

だって私は、高校生になりたいんです

女子ばかりの世界から卒業したの

男子のいる学校に受かったのよ!

胸をときめかせ

恋をして

恋愛を楽しむ

そういう生活に私は憧れています

だから、兄様も私の将来のために協力してくださいね


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