ビターに愛して シュガーな恋心
「予想してるよ!
ただ、来るのが早すぎるのよ」

え?

連れ戻す?

どういうことだろう

「あ、私…小山内莉子って言います
兄様の妹です
よろしく、将来のお姉さん!」

女の子があたしと目を合わせると、明るい声で話しだした

「え? 将来の……?」

莉子ちゃんは、あたしににっこりとほほ笑んだ後に腕に絡みついた

「あのね……お父様から逃げたいの
お部屋に鍵、ついてるよね?」

「ええ…まあ」

「んじゃ、お姉さんのお部屋はどこ?」

『お姉さん』?

「えっと…」

あたしが目で、部屋を見ると莉子ちゃんの手が離れた

「では借りますね」

そう言って莉子ちゃんは、あたしの部屋に入るとがちゃっと鍵をかけた

え?

ちょっと…何?

何が起きてるの?
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