ビターに愛して シュガーな恋心
「藤城君?」

携帯を閉じると、莉子が居間から顔を出してきた

「ごめん、家から呼び出しの電話があったんだ
もう…帰らないと」

「帰っちゃうの?」

「うん…ごめんね」

莉子の頭を撫でた

「時間ができたら…メールするよ」

僕は玄関に向かった

いつ…メールの男は来るのだろう?

早めに外に出て待っていたほうがいいよね?

包丁を手に持っているなら、僕だって武器を持とうかな?

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