ビターに愛して シュガーな恋心
「立ち直るまで、時間がかかるだろ
だから早く一人になりたかった…一人になって、気を落ち着けたいんだろ」

勇人さんがまた歩き出す

莉子ちゃんは下を向くと、無言のまま勇人さんの後ろをついていった

「藤城を支えたいか?」

「うん」

莉子ちゃんが小さい声で頷いた

「なら、黙って見てるといい
藤城が一人になりたいと思っているなら、一人にさせてあげろ
頼ってきたときに、両手を広げて甘えさせてやれ」

勇人さんが鼻で笑った

「…そういうの…って男の人の我が儘かと思います」

あたしは勇気をもって、口を開いた

だって

何も言ってくれないのって、どんなに不安か

どんなに孤独を感じるか

わかって欲しい

どうして言ってくれないの?

あたしは信用されてないの?

あたしは頼るのに、頼れない女?ってすごく悲しくなる

苦しくなる

つらいよ

すごく…苦しい
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