ビターに愛して シュガーな恋心

「気持ちが落ち着いて、話をする気になったら俺の部屋に来てくれ
待ってるから」

俺はそれだけ言うと、部屋に戻った

桃香は来てくれるだろうか

「気弱だな
俺らしくもねえ」

俺はベッドにごろりと横になると、天井を見上げた

枕から、ふわっと桃香の髪の匂いがした

さっき、匂いが移ったのか

匂いだけで、体の奥が疼く

桃香に触れたい

桃香の顔が見たい

桃香の……

「俺、最低だ
マジ…やばい」


< 310 / 417 >

この作品をシェア

pagetop