ビターに愛して シュガーな恋心
僕の攻撃は、あの男にとってなんの効力をなかった

悔しいを通り越して、うらやましいとさえ思ったよ

あれだけの尋常じゃない体力を持っていたなら、僕だって…もっともっと強くなれるような気さえしてくる

負けたよ

一から剣道をし直さないと

僕はいけないな

それにもっと体力をつけて、もう誰にも負けない身体作りをしないと

僕に敗北は許されない

ずっと負けてきた人生から、抜けださなくちゃ

「莉子って子が、竜之介の恋人か?」

「ええ」

僕は窓の外を眺める

家に帰って、道場に行こう

気を引き締めないと…僕は今日の敗北に心が壊れそうだ

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