ビターに愛して シュガーな恋心
勇人さんの部屋の前に立つ

ノックを2回してから、深呼吸をした

「勇人さん…あたしも、話がしたいよ」

どたん…とドアの向こうで音がすると、すぐに勇人さんがドアを開けて顔を出した

「桃香…良かった
来てくれて」

勇人さんが安心した笑顔で、あたしを部屋に迎え入れてくれた

え?

怒ってない?

2時間もあたし、勇人さんを待たせたのに

「桃香はベッドに座ってくれ
俺は椅子に座るから」

勇人さんはベッドの横に、回転椅子を持ってくると腰を下ろした

あたしはベッドに座ると、勇人さんの顔を見た

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