ビターに愛して シュガーな恋心
「勇人さんの考えを話してくれて、ありがとうございます
やっぱりあたしは、父のしてきたことを知りたいと思ってます
勇人さんがあたしを思って、話さないって判断してくれたのは嬉しいです
でも父のしたことを、知らずに生きていくのは…ちょっと…」

「なら、少しだけ…話す」

勇人さんは、あたしから視線をそらした

ベッドの布団に視点を合わせて、唇を濡らしてから

またあたしの目と視線を合わせた

「桃香の携帯に父親が電話したきた日、大学に来た
俺の家で、少し話をした
目的は金と…桃香だと言った
だから俺はどっちも嫌だと断った」

あたし?

パパがあたしに何の用があったの?

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