ビターに愛して シュガーな恋心

莉子Side

あれ…?

見たことのない天井なんだけど…ここ、どこ?

私、なんでこんなところにいるんだろう

えっと

確か、藤城君の家に行って

道場に藤城君がいて…

あっ!

私、藤城君とエッチしてそのまま気絶しちゃったんだ!

ぱちっと目を開けると、私は勢いよく起き上がった

私は敷布団の上に、横になっていたみたい

藤城君が、運んでくれたのかな?

「今…何時だろう」

「6時よ」

女性の声に、私は驚いて声のしたほうを見た

眼球を赤くして、目のまわりが腫れている愛子さんが怖い顔をして立っていた

「あ…えっと、その…」

私は、どう言い訳したらいいのかわからなくて、口ごもってしまう

帰るって言っていたはずなのに

布団に横になっているなんて……

絶対に怪しまれている違いない

「貧血で倒れたんですってね」

「え?」

「竜ちゃんがそう言っていたから」

「あ…」


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