ビターに愛して シュガーな恋心
「克波先輩は、つれないなあ
僕、克波先輩も好きっすよ
でも妻がいる人とはちょっとね~って思うっす
だからぁ……」

藤城君の視線がゆっくりとあたしに向く

満面の笑みを顔いっぱいに向けて、また両手を広げた

「桃香先輩と!」

「俺のいる前で、ぜってー、させねえ」

克波君が、足でぐいぐいと藤城君の腹を押した

「じゃあ、僕を生徒会の役員にさせてくださいよ
二人しかいないなんて、手がたりなでしょ?
僕、桃香先輩が好きだから、絶対に後悔させませんよ」

「お前を役員にしたほうが後悔するんだよ
手が足りねえのは事実だが、エッチ目的なヤツに手伝ってもらいたくねーよ」

「えー、僕、頭がいいし
裏切らないっすよ」

うん、頭がよさそうな顔をしてるよ

明らかに一年のときの私より、成績が上な気がする

克波君の足が、藤城君から離れた

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