ビターに愛して シュガーな恋心
「ホントに、冷たい
僕…さびしいなあぁ」


「藤城! お前を生徒会に入れるつもりはねえーんだよ」



そうそう!

藤城って名前だった

『藤城竜之介』

今日も赤いリボンで髪を一つに結っている

「二人で運営していくのは大変でしょう?
僕が手伝いますって」

「悪いな
去年一年、二人でやってきたし、今はもう三人になった
お前は用なしなんだよ」

克波さんが私の顔を見る

続いて、その視線をたどるように藤城君の目が私に向いた

一瞬、笑顔が崩れた藤城君だったが、すぐに目を細めて笑みを私に送ってきた

「じゃあ、そのままもう一人!」

「無理!
…てか、お前の目的がわかるまでは入れねえよ」

目的?

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