ビターに愛して シュガーな恋心
…なんてね、嘘よ
私は何度も言われているわ
大勢の見栄っぱりな女子に囲まれて生きてきたら、腹黒くもなるわ
どんなに仲良くなったって、相手は私を信用なんかしてないもの
必ず、言葉の裏に針があるかどうか
いつも疑われている
女子校なんてそんなところよ
人間なんて、みんなそうでしょう?
自分に正直に、素直に…他人には優しく思いやりをもって…生きている人なんている?
守るべきものを守るために、他人を傷つけることもあるわ
己を犠牲にする場合も…ある
「あの兄貴にして、この妹ありってわけ?」
「だから何のことかしら?
兄様とはずっと会ってなかったし、昨日は6年ぷりくらいに再会したわ」
「ふうん、嘘も得意ときた」
「どう思われようと、構わないわ
貴方は本当の私を知りたいと思ってないもの
だから私が素顔を見せる必要もない…そうでしょ?」
素顔なんて、誰にも見せないわ
見せたくないもの
「確かに」
藤城君は納得したように頷いた
「利用価値があるかどうか…探っているだけだ」
藤城君が言葉を続けた
利用価値…ね
私、桃香お姉さんみたいに優しくないから
素直な女じゃないから
利用するのは、無理よ
「そう。お好きにどうぞ」
私は何度も言われているわ
大勢の見栄っぱりな女子に囲まれて生きてきたら、腹黒くもなるわ
どんなに仲良くなったって、相手は私を信用なんかしてないもの
必ず、言葉の裏に針があるかどうか
いつも疑われている
女子校なんてそんなところよ
人間なんて、みんなそうでしょう?
自分に正直に、素直に…他人には優しく思いやりをもって…生きている人なんている?
守るべきものを守るために、他人を傷つけることもあるわ
己を犠牲にする場合も…ある
「あの兄貴にして、この妹ありってわけ?」
「だから何のことかしら?
兄様とはずっと会ってなかったし、昨日は6年ぷりくらいに再会したわ」
「ふうん、嘘も得意ときた」
「どう思われようと、構わないわ
貴方は本当の私を知りたいと思ってないもの
だから私が素顔を見せる必要もない…そうでしょ?」
素顔なんて、誰にも見せないわ
見せたくないもの
「確かに」
藤城君は納得したように頷いた
「利用価値があるかどうか…探っているだけだ」
藤城君が言葉を続けた
利用価値…ね
私、桃香お姉さんみたいに優しくないから
素直な女じゃないから
利用するのは、無理よ
「そう。お好きにどうぞ」