ビターに愛して シュガーな恋心
「へえ…もう彼氏つくったんだ
早いねえ
俺らと楽しくヤッたのは過去のこと?」

一人の男が、私の顎を掴んだ

もう見たくもない見慣れた男の顔が、私の視界を支配した

やめてよ!

私に触らないで

汚らわしいその手で…私に触れないでよ

気持ち悪い

私は顎に触れてきた信二の腕を振り払おうとする

が、先に藤城君が信二の腕を掴んでいた

ふ、藤城君?

なんで?

「何、勝手に触ってるの?」

藤城君が不機嫌な声をあげる

私は横にいる藤城君を見上げた

藤城君は目を細めて、信二を睨んでいた

やめてよ…
怪我をするのは、藤城君のほうよ

知らないふりをして、さっさと帰ったほうがいいのに

私のことなんて、無視して帰ってよ!

怪我をされたら、私の気分が悪いわ


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