ビターに愛して シュガーな恋心
「は?」
信二の目がつり上がった
「いってーな
いい加減に、腕を離せよっ」
信二が腕を振り払おうとする
だけど、藤城君の腕はびくともしない
細くて白い…か弱そうな腕なのに、まるで鋼のようにしっかりとしていた
「藤城君っ!
もう…いいってば」
「こいつ、本当に彼氏っぽいっすよ
莉子の首、キスマークがある」
信二の弟分である透が、私の横に立って声をあげた
「本当に、彼氏?
やだぁ…莉子に彼氏なんかできるの?」
透の彼女、レミが口に手をあてて声をあげた
馬鹿にしてる?
そうだよね
私はあなたたちにとったら、オモチャだもんね
オモチャに彼氏なんか…って思うよね
そのとおりよ
彼氏じゃないもの
兄様の怒りを買うための餌にしかすぎない
「莉子の本性、教えてあげよっか?」
レミが、藤城君の肩に手を置いた
藤城君の目がぎろりと動いてレミを睨む
「他人から、聞く必要はないですよ
莉子から聞いてますから」
「え? 嘘でしょ?
中学の頃に莉子の話を聞いているの?
話すわけないじゃん」
信二の目がつり上がった
「いってーな
いい加減に、腕を離せよっ」
信二が腕を振り払おうとする
だけど、藤城君の腕はびくともしない
細くて白い…か弱そうな腕なのに、まるで鋼のようにしっかりとしていた
「藤城君っ!
もう…いいってば」
「こいつ、本当に彼氏っぽいっすよ
莉子の首、キスマークがある」
信二の弟分である透が、私の横に立って声をあげた
「本当に、彼氏?
やだぁ…莉子に彼氏なんかできるの?」
透の彼女、レミが口に手をあてて声をあげた
馬鹿にしてる?
そうだよね
私はあなたたちにとったら、オモチャだもんね
オモチャに彼氏なんか…って思うよね
そのとおりよ
彼氏じゃないもの
兄様の怒りを買うための餌にしかすぎない
「莉子の本性、教えてあげよっか?」
レミが、藤城君の肩に手を置いた
藤城君の目がぎろりと動いてレミを睨む
「他人から、聞く必要はないですよ
莉子から聞いてますから」
「え? 嘘でしょ?
中学の頃に莉子の話を聞いているの?
話すわけないじゃん」