ビターに愛して シュガーな恋心
「ホテルに行って…それで」
「ホテルだとぉ?」
益々勇人さんの声が低くなる
「どういうことだ?」
「んー、内緒」
「おい、莉子!」
莉子ちゃんは笑顔で、勇人さんの手を払うとすたすたと居間に向かっていった
「きちんと……」
「本当はね
藤城君に襲われたことにして、兄さまを怒らせようとしたの
無理やり藤城君に抱かれたことにして、お金も盗られて…泣きながら兄様に抱きついて
でもヤメた」
「はあ?」
莉子ちゃん?
「だって、藤城君…桃香お姉様を抱こうとするから
桃香お姉様は、兄様の彼女だから
代わりに私が…」
「ふざけるな」
勇人さんの手が、莉子ちゃんの頬を叩いた
乾いた音が、居間に響く
「兄様?」
「ふざけるな…と言ったんだ
何が『代わり』だよ
俺を馬鹿にするんじゃねえよ
桃香は桃香
莉子は莉子
誰も、そいつの代わりになるような人間はいねえんだよ」
勇人さんが、大きな声を出すと大股で部屋を出ていこうとした
「勇人さん?」
「気分が悪い
先に風呂に入って寝るからな」
勇人さんは浴室に向かった
「ホテルだとぉ?」
益々勇人さんの声が低くなる
「どういうことだ?」
「んー、内緒」
「おい、莉子!」
莉子ちゃんは笑顔で、勇人さんの手を払うとすたすたと居間に向かっていった
「きちんと……」
「本当はね
藤城君に襲われたことにして、兄さまを怒らせようとしたの
無理やり藤城君に抱かれたことにして、お金も盗られて…泣きながら兄様に抱きついて
でもヤメた」
「はあ?」
莉子ちゃん?
「だって、藤城君…桃香お姉様を抱こうとするから
桃香お姉様は、兄様の彼女だから
代わりに私が…」
「ふざけるな」
勇人さんの手が、莉子ちゃんの頬を叩いた
乾いた音が、居間に響く
「兄様?」
「ふざけるな…と言ったんだ
何が『代わり』だよ
俺を馬鹿にするんじゃねえよ
桃香は桃香
莉子は莉子
誰も、そいつの代わりになるような人間はいねえんだよ」
勇人さんが、大きな声を出すと大股で部屋を出ていこうとした
「勇人さん?」
「気分が悪い
先に風呂に入って寝るからな」
勇人さんは浴室に向かった