ビターに愛して シュガーな恋心
「莉子」
私の身体がびくっとなる
兄様の低い声って、心臓に悪い
「お…起きてたの?」
私はゆっくりと兄様に振りかえった
「いや…今、目が覚めた」
兄様が椅子から立ち上がると、私の前に立つ
兄様の寝起きの顔を見るなんて、初めてだ
いつもびしっと整えている兄様しか見たことがない
若干、寝ぐせのある兄様も…格好いい
と、思っちゃうのは、私がブラコンだからかな?
「昨日は悪かったな
叩くつもりはなかった」
「ううん、私がいけなかったから」
私は笑顔をつくる
たぶん、ぎごちない笑みになっていたと思う
家族に叩かれるなんて、初めてでそれなりにショックだったし…
「今後は藤城に何を言われても、振り回されるな
あいつの狙いは俺であって、お前や桃香じゃない」
「知ってる
理由までは知らないけど
兄様を怒らせたいだけ」
私はほほ笑んだ
藤城君、きっと現実を理解したいんだと思うの
兄様から、痛い思いをさせられて、現実を知りたいのよ
M体質だから
あの人……
S体質の兄様ときっと気が合うのよ
私の身体がびくっとなる
兄様の低い声って、心臓に悪い
「お…起きてたの?」
私はゆっくりと兄様に振りかえった
「いや…今、目が覚めた」
兄様が椅子から立ち上がると、私の前に立つ
兄様の寝起きの顔を見るなんて、初めてだ
いつもびしっと整えている兄様しか見たことがない
若干、寝ぐせのある兄様も…格好いい
と、思っちゃうのは、私がブラコンだからかな?
「昨日は悪かったな
叩くつもりはなかった」
「ううん、私がいけなかったから」
私は笑顔をつくる
たぶん、ぎごちない笑みになっていたと思う
家族に叩かれるなんて、初めてでそれなりにショックだったし…
「今後は藤城に何を言われても、振り回されるな
あいつの狙いは俺であって、お前や桃香じゃない」
「知ってる
理由までは知らないけど
兄様を怒らせたいだけ」
私はほほ笑んだ
藤城君、きっと現実を理解したいんだと思うの
兄様から、痛い思いをさせられて、現実を知りたいのよ
M体質だから
あの人……
S体質の兄様ときっと気が合うのよ