ビターに愛して シュガーな恋心
研究室に寄ってくるって言う日は、たいてい日付を跨いで帰ってくる

深夜1、2時に帰宅なんてよくあることだし

一人で、藤城君の対応って、ちょっと困るんだけどな

「…なあんてね」

にこっと藤城君はわらって、頭の後ろに手をやった

あれ?

何もしてこない

…て別に期待していたわけじゃないよ

ただ、逃げる場所を探しておかないと、ね

「一人のときは、何もしませんよ」

「え?」

「防御してくれる人がいないと、燃えないでしょ?」

「燃える?」

この人の考えてることがわからないよ


何をしたいのだろう?
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