ビターに愛して シュガーな恋心
「兄様こそ、何を知っているの?」

「俺の口から言っていいのか?」

「どうぞ
お好きなだけ、私に教えてください」

「…馬鹿だな
お前、気づいてないだろ?
口調が堅苦しくなるときのお前って、心を閉ざして、嫌なことから逃げようとしてるんだ
そんな状態のお前に、俺の持っているカードは見せられない」

兄様は笑顔を見せると、隣に座ってきた

「父上は知らないんだな」

知っているわけないじゃない

知られないように必死に隠してきたんだから…

小山内家の恥って言われないように、頑張って隠してたのよ

「ええ
誰にも言ってません…ていうより、言えません」

「だな」

「データ…とかあるのか?」

「そこまで知ってるの?」

「人間、調べるコツさえ掴めば、なんでも調べられる」

「…あるわ
それにあちこちの変態野郎の家にもあるわ」


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