NO1actress~人気俳優に恋をして~
終始明日香は無言だった。
何かを考えているんだろう…
そして…
「分かった。悔しいな…どうしてあんな女が魅力あるんだろ…悔しいよ…」
俺には背を向けていた明日香だったから、表情は分からない。
けど…肩は微かに震えていた。
「明日香…幸せになれよ」
そう言い残し、俺は明日香の家を出た。
見上げた空は点々と綺麗な星が数々に並んでいて…
まるでこれからの俺を祝福してくれているようだった。