NO1actress~人気俳優に恋をして~



「ずっとすきだよ…」


寂しい表情をしてわたしを見つめながらそんな言葉を発する彼にわたしは思わずびっくり。


「えっ…」


口から飛び出してきた言葉がそれだった。まさか連れだされてこんな言葉を言われるとはこれっぽっちも思ってなかったから…


「俺にはお前が必要なんだ」


顔が真っ赤になるくらい恥ずかしいセリフ。でもいまのわたしにはただただびっくりで絢斗の顔を見つめるしかなかった。


「すきだよ?凜…」


"すき"このたった2文字を伝えるのにどれくらい時間がかかったのだろう。


ずっとずっと心のたんすにしまっていたものが溢れ出したように…


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