やきもち
「まっ、笑美ならまたいい彼氏が出来る。大丈夫だ、なっ?」
春真が優しく私の頭を撫でてくれる。
「もう笑美と春真が付き合えばいいのに。それなら私も安心なのに。」
桜の言葉に豪君が、いいなーそれ。なんて笑って言ってる。
春真を好きになれればいいのに、そしたら辛くなくてすむのに。
そう思うのに、私はまだ祐輔を想ってる。
「ばか、俺と笑美はそんな関係にはならねーよ。ってか彼女いるから。」
「そうなんだよね、残念」
そう、春真は今、綺麗な彼女がいる。
私と同じ名前の恵美さん。
1回だけ会ったことあるけど、綺麗で優しくて…天然な人だった
外見は大人っぽいのに、中身は天然で可愛い人だったんだよね。
笑美ですって言ったら、笑美って可愛い名前ですねって本気で言ってた。
自分も恵美ですよ、って言ったら「あっ…そうでした…υ」って笑ってた。
春真と恵美さんが一緒にいると、幸せな雰囲気になれて、お似合いの2人。
春真も桜も豪君も幸せな恋愛をしてるのに…私だけ幸せになれない…。
祐輔、私は祐輔と幸せな恋愛をしたかったよ…祐輔は違う…?
「よし、歌おう!」
私の変なテンションに、桜も春真も豪君も付き合ってくれた。
みんな、ありがとう。