悔しいケド大好き…!!(上)
この東京のどこかに
ヒロはいるんだ。
誰かに微笑みかけて、
友達とふざけ合って…
そしてまた、女の子を夢中にさせるんだ。
私は辛くて…
一人でいるのが嫌で。
実家に帰った…
そこで 驚くべき事を
耳にした。
『あぁ…ヒロ 連絡くらい…
くれればいいのにね?』
私は何気なく…
独り言を零した時だった。
『…え?来たわよ...』
『え?』
『だから…尾崎君、連絡来たわよ?...』
『っ…えぇぇ???』
ヒロから…
連絡が来た?
『どうして…黙ってたの?』
お母さんは
驚いた様子で 私に逆に聞き返して来た。
『あんた、まだ尾崎君が好きだったの?』
はっ…?−−−−−−−
『なに言って…』
『尾崎君、同窓会に来るか・・・って、聞いてたケド。』
『どっ…同窓会?!−−』
『えぇ…確か、今日よ?』
きょっ…今日。
『なっ…なんで…
『あんたねぇ、忙しいから そういうのは 全部断っといて!って言ってたぢゃない?』
あ…
そうだった。