悔しいケド大好き…!!(上)





『ねぇヒロ?キスのふりすんの
恥ずかしいわ…』



『大丈夫だろ…』


なんだ…
全然大丈夫そーぢゃん…
菜々子…大丈夫だよ♪


『ぢゃあ練習しない?』

はっ???

『まぁ…そだな。
俺も欲求不満だしな(笑)』

尾碕???

『ぢゃあリアルにするため
ナルって呼んで?』

『了解♪』



尾碕…?
どう…して?



『ヒロ…キス、して?』

『ナル…好きだよ』

っ…ヤダ。

でも…体が動かない。

尾碕がキス寸前の所で
止まった時…

ナルちゃんが…
尾碕の頭を押した。

そして二人は…

重なった。

ナルちゃん…
離れないし。
長すぎ…

尾碕も抵抗しない。
やがて…

甘い声まで 聞こえてきた。

『ヒロ…好き。』

ナルちゃんは
無理矢理 尾碕の口に
舌を入れて 続けた。

私は…
尾碕とディープキスなんて…
した事ないよ?

尾碕は抵抗しないで
答えてる。

尾碕の気持ちが わかんない。



尾碕は ナルちゃんの
背中に手を回し 密着した。



っっ…
尾碕!!!!


尾碕がもっと つぎへと
私にもしようとしない レベル
へと 進んだ時、

我慢の限界。


ガタン…!


『尾碕…さいてー。』


『竹村?…』

『馬鹿…尾碕の馬鹿っ!』







私は教室を走って出た。
尾碕は追い掛けても来ない。











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