悔しいケド大好き…!!(上)
…なによ。
一筋って。
嘘つかないで。
『俺さ…
ナルにキス…されるの 分かってて、誘いを受け入れたんだ。
でも…
本当にギリギリで やめようと
したんだぜ?』
『ぢゃあ…なんで?』
『…それは、試したんだ。
竹村の気持ちも きちんと…
知っておきたかった。
竹村を信じたんだ…。
竹村は 俺が好きなら どうして
止めなかった?』
『体が…動かなかった。
怖かったの…
尾碕が どっか行っちゃう気がして。』
『…そか。
でも俺…
竹村が止めなかった事に びっくりして 抵抗するのも 忘れてた。やけになって 行けるとこまで…竹村が止めるまで…』
尾碕…
ごめんね。
私が止めるべきだった。
『ごめんな?
馬鹿やって…
俺…馬鹿だから 言葉ぢゃねーとわかんねーんだ…』
『尾碕…?好き、だよ?』
尾碕は 潤んだ 綺麗な瞳で
私を見つめていた。
ドキドキして
体中が熱くて…
やっぱり 私は尾碕が好きだ
って…実感した。