悔しいケド大好き…!!(上)


『っ…スゲー、いっちゃえ!』

皆の声が聞こえる。
なんでよ…
いやっ!!



ゆーきの手が…
私の服に…

『続きは他でやれ!』

片野先生が 切なそうに笑う。
…ごめんね、先生。

ボゴッ…

隣から鈍い音が聞こえた。
…尾崎。

『っざけんなっ!!
菜々になんて事すんだよ!!』

今まで聞いた事ないくらい
大きな声で 尾崎が怒鳴る。

ゆーきはニヤッて笑ってから、

『お前…こいつの元彼ぢゃん。
そんなこと、言う権利あんの?
なぁ…』

『るせー…関係ねーだろ。
ゆーきにわ…俺らの問題だ。』

『なぁ…ヒロ。
言葉は怖いんだぜ?
一回言っちまったもんわなぁ、
訂正できねーんだよ。』

『は???』

『お前さっき…
もう付き合わなくても、
構わないって、言ったよな?』

『それわ…『ぢゃあ…勝負するか…?』

勝負?

『景品わもちろん菜々…』

『勝った方わ こいつとキス。
負けたら…勝った奴の言う事を聞く。』

『…いいだろ。』



勝負って…
私が景品?!

訳わかんないよ…

勝負の内容は…
バスケットの
One−One …

尾崎わバスケット上手だよね。
大丈夫だね…





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