悔しいケド大好き…!!(上)
『春サン…あの、ありがとう!』
『こちらこそ…』
『ぢゃあ!』
私は走った。
『菜々ちゃん!』
へ?
振り向くと…
『道、分かるの?(笑)』
『あ…スミマセン。』
『…天然ね(笑)
ぢゃあ、目つむって?
しばらくすると 痛みを感じる
よーになるから…
その後目を開けるのよ…?』
私は無言で頷いた。
そして…
痛い(ノ_・。)
『あ…ヒロ?』
私は ゆっくり声のする方へと 顔を向けた。
ヒロは 泣いていた。
ヒロの涙は これで二回目だね…私が全部泣かせたんだよね…
ヒロ…ごめんなさい。
『ヒロ…』
ヒロは 下へ向けていた視線を ガバッて顔を上げて
私の方へと 向けた。
『え…菜々?』
『もー、平気だよ。』