◆コンビニ恋愛◆
「た、橘は彼女のミヒロちゃんとどうなんよ?また今月30日のお祭り一緒に行くん?」
そう。去年、橘に彼女がおるって発覚した夜、偶然会ってしまった。
橘とその彼女に…
今も続いてんのかな。おソロやって笑って言ってたケータイのストラップまだついてるし。
「あー…その、別れてん」
言ってなかったっけ、そう笑って橘は言った。
「え…?」
別れた?誰と誰が?
「ミヒロとは先月別れました」
少し悲しそうな顔を見せたけど、すぐにいつもの橘になった。
「まあもうフッ切れとるし。及川がそんな顔せんでいい」
「…うん」
少し悲しくはなったけど、正直な気持ちとうわべだけの気持ちとが混ざって、胸が痛んだ。