キミは生意気な年下王子!?
*瑠奈*
「あたし、今まで黙ってたけど…明君が好きなの…。」
『…ぶっ…っはぁ!?』
ある日の昼休み、教室のヒーターの前で澪と奏汰と話してると、いきなり澪が言ってきた。
『う、嘘でしょ…。』
口から吹き出した牛乳を袖で拭きながらおそるおそる聞く。
なぜか奏汰も真面目な顔であたし達を見る。
『……。』
「うっそぴょ~ん!!」
「ぷっ…!!」
『っだぁ~~!!くっだらねぇ~!!』
今まで悲しそうにしてた澪の顔が、にへらっとキモくなったあと、ふざけながら言ってきた。
そして隣の奏汰も共犯だったみたいで、お腹を抱えて笑いをたえてた。