あの、さ
「ここ、覚えてる?」
君が公園を見渡しながら言った。
…──覚えてるよ。
忘れるわけない。
だって、ここは
初めて君とキスした場所──…
「あたし…」
「俺、やっぱお前が好き。てか、お前じゃないとだめみたい」
…………え?
「勝手でごめん。だけど、離れてみて、お前の大切さに気づいた。言葉だけがすべてじゃない。そばにいてくれるだけでも、俺あんなにお前に支えられてた」
“もう一度、戻ってきてほしい”