恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
「いい、桃ちゃん? 英雄くんがどう言おうと、ゼッタイにメイド服は着るべきだよっ」
「ケッ。まだココで雇ってもらえると決まったわけじゃねぇだろっ。なぁ、紫苑」
「は、はぁ……」
困ったように頭をポリポリとかく紫苑さん。
「えっ? さっき、“人手不足だから誰でも雇う”って言ったじゃないですかっ?」
あたし、ビックリして紫苑さんに詰め寄る。
「そーデスヨ。早く新しいバイトのコを入れてクダサイヨ」
片付けを終えた黄ぃちゃんが独特のアニメ声で紫苑さんに詰め寄る。
「そーよ、紫苑くん。桃ちゃんにメイド服、着させてあげなさいよ」
今度は白鳥さんが詰め寄る。
「は、はぁ……」
ますます困ったような顔をする紫苑さん。
遊園地のカフェでバイトをしたいなんて、自分でも急な思いつきだったけど……でも学校生活に夢も希望も見出せなくなってしまった以上、ほかに楽しみとゆーか、やりがいみたいのを見つける必要があると思う。
これから東京メリーヒルズで起きるかもしれないことをアレコレ妄想すると、胸のドキドキが押さえきれないあたしだった――――
「ケッ。まだココで雇ってもらえると決まったわけじゃねぇだろっ。なぁ、紫苑」
「は、はぁ……」
困ったように頭をポリポリとかく紫苑さん。
「えっ? さっき、“人手不足だから誰でも雇う”って言ったじゃないですかっ?」
あたし、ビックリして紫苑さんに詰め寄る。
「そーデスヨ。早く新しいバイトのコを入れてクダサイヨ」
片付けを終えた黄ぃちゃんが独特のアニメ声で紫苑さんに詰め寄る。
「そーよ、紫苑くん。桃ちゃんにメイド服、着させてあげなさいよ」
今度は白鳥さんが詰め寄る。
「は、はぁ……」
ますます困ったような顔をする紫苑さん。
遊園地のカフェでバイトをしたいなんて、自分でも急な思いつきだったけど……でも学校生活に夢も希望も見出せなくなってしまった以上、ほかに楽しみとゆーか、やりがいみたいのを見つける必要があると思う。
これから東京メリーヒルズで起きるかもしれないことをアレコレ妄想すると、胸のドキドキが押さえきれないあたしだった――――