恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
油断してると気が滅入りそうになる。
だから気をしっかり持って、強引な笑顔で碧にこう答えた。
「そ、そ、そんなことないよぅ♪ 今も、あたしらラブラブだよぅ♪」
ウソだけど。
「でも、あのときのふたり、手をつないでニコニコしてたよ」
「ア……思い出した。そーだ、そーだ。こないだ相墨くんが言ってたんだけど、広島から“いとこ”が来たから東京見物に連れていってあげたんだ、って。手をつないでたのは、地方から出てきたいとこが迷子にならないようにだよ、きっと、そうにちがいないよ♪」
もちろんコレもウソだ。
「そっか、あたしの早とちりか……」
「そーだよ♪ 碧ったら、縁起でもないこと言わないでよ、やだなぁ♪」
ひきつった笑顔でそう言ったあたしは、彼女の肩をポンと叩いた。
「へぇ、まさかピンクにオトコがいたなんて、コイツは驚き・桃の木・山椒の木だ……」
ウサちゃん……いや、おにーちゃんが感嘆の声をもらした。
だから気をしっかり持って、強引な笑顔で碧にこう答えた。
「そ、そ、そんなことないよぅ♪ 今も、あたしらラブラブだよぅ♪」
ウソだけど。
「でも、あのときのふたり、手をつないでニコニコしてたよ」
「ア……思い出した。そーだ、そーだ。こないだ相墨くんが言ってたんだけど、広島から“いとこ”が来たから東京見物に連れていってあげたんだ、って。手をつないでたのは、地方から出てきたいとこが迷子にならないようにだよ、きっと、そうにちがいないよ♪」
もちろんコレもウソだ。
「そっか、あたしの早とちりか……」
「そーだよ♪ 碧ったら、縁起でもないこと言わないでよ、やだなぁ♪」
ひきつった笑顔でそう言ったあたしは、彼女の肩をポンと叩いた。
「へぇ、まさかピンクにオトコがいたなんて、コイツは驚き・桃の木・山椒の木だ……」
ウサちゃん……いや、おにーちゃんが感嘆の声をもらした。