恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
× × ×
占いの館の入り口をくぐると、あたしと黄ぃちゃんは転々とキャンドルの灯る“いかにも”という感じに雰囲気タップリの廊下を恐る恐る歩いてゆき、ほどなく、ほの暗い占いの間へとたどり着いた。
そこには水晶玉を前に、小さい頃、アニメかなんかで見たアラビアンナイトに出てくる女性風のコスチュームを着た年齢不詳な感じの女のヒトが座っていた。
彼女こそ、黄ぃちゃんが言うところの“恋する占い師さん”なんだろう。
顔は口元を薄いベールのようなもので覆い、目だけを出していて、額の中央に光る小さな宝石がとても神秘的な印象を与えている。
「よ、よろしくお願いします……」
「そこにお座りなさい」
「あ、はい……」
水晶玉をはさんで、女占い師とむきあうカタチで静かに椅子に腰掛けるあたし。
黄ぃちゃんはあくまであたしの付き添いってことで少し離れたところで立って見ている。
最初に名前と生年月日を訊かれ、ソレにあたしが答えると、今度は何を占ってほしいのか聞いてくる女占い師。
占いの館の入り口をくぐると、あたしと黄ぃちゃんは転々とキャンドルの灯る“いかにも”という感じに雰囲気タップリの廊下を恐る恐る歩いてゆき、ほどなく、ほの暗い占いの間へとたどり着いた。
そこには水晶玉を前に、小さい頃、アニメかなんかで見たアラビアンナイトに出てくる女性風のコスチュームを着た年齢不詳な感じの女のヒトが座っていた。
彼女こそ、黄ぃちゃんが言うところの“恋する占い師さん”なんだろう。
顔は口元を薄いベールのようなもので覆い、目だけを出していて、額の中央に光る小さな宝石がとても神秘的な印象を与えている。
「よ、よろしくお願いします……」
「そこにお座りなさい」
「あ、はい……」
水晶玉をはさんで、女占い師とむきあうカタチで静かに椅子に腰掛けるあたし。
黄ぃちゃんはあくまであたしの付き添いってことで少し離れたところで立って見ている。
最初に名前と生年月日を訊かれ、ソレにあたしが答えると、今度は何を占ってほしいのか聞いてくる女占い師。