恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
たしかにあたしが工業高校に進学したいって言い出したとき、母には「手先が不器用なアンタに工業は向いてないから辞めときな」ってさんざん言われてた。
その反対を押し切って工業に行った手前、今日まで「辞めたい」という言葉をクチにしないできたあたしだったけど、さすがに今日という今日はもうガマンの限界だった。
あの日、コクッて玉砕して以来、もう学校に行きたくないという思いは常にあった。
それでも、ヤッパ卒業だけはしといたほうがいいかなと思って、その後もダラダラと通い続けてはいた。
それがここにきて「辞めたい」という言葉を声に出して言ったのは、こないだの碧の言葉のせいだと言っても過言じゃない。
相墨くんを好きになったのは、あたし一人の身勝手な思い込みだから、彼がその想いに応える義務がないのは分かってる。
もちろん分かってるんだけど……、
だけどね、あたしのことをフッたクセに、他のコとなかよくデートしてたなんて聞かされるとヤッパ面白くないんだよね、これが。
碧のバ~カ。
卒業まで相墨くんとはなるべく接点をもたないようにしながら、なんとか学校に通い続けようと思ってたのに、碧が余計な情報を教えてくれるからいけないんだ。
その反対を押し切って工業に行った手前、今日まで「辞めたい」という言葉をクチにしないできたあたしだったけど、さすがに今日という今日はもうガマンの限界だった。
あの日、コクッて玉砕して以来、もう学校に行きたくないという思いは常にあった。
それでも、ヤッパ卒業だけはしといたほうがいいかなと思って、その後もダラダラと通い続けてはいた。
それがここにきて「辞めたい」という言葉を声に出して言ったのは、こないだの碧の言葉のせいだと言っても過言じゃない。
相墨くんを好きになったのは、あたし一人の身勝手な思い込みだから、彼がその想いに応える義務がないのは分かってる。
もちろん分かってるんだけど……、
だけどね、あたしのことをフッたクセに、他のコとなかよくデートしてたなんて聞かされるとヤッパ面白くないんだよね、これが。
碧のバ~カ。
卒業まで相墨くんとはなるべく接点をもたないようにしながら、なんとか学校に通い続けようと思ってたのに、碧が余計な情報を教えてくれるからいけないんだ。