恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
そんな情報いらない、っつーのっ。
単に機械やロボットにしかキョーミがないから、あたしの想いを受け止めようとしなかったというなら、まだガマンできる。
でもオンナにキョーミないのかと思ったら、ちゃっかり他のコとできてたなんて……。
ソレって、よーするにあたしじゃダメってことじゃんか?
あたしから笑顔を奪った相墨くんが、他のコを笑顔にさせてるのかと思うと、なんかもぅたまんないってカンジ。
これまでなんとかガマンできてたけど、この期に及んでしまっては、もう彼の姿がチラッと視界の片隅に入るだけでもツライ。
同じ空気を吸ってるのもヤだ。
だから高校に行きたくない。
だから高校を辞めたいんだ。
「まっ、学校行くのだってタダじゃないんだし、ムダなお金と時間を浪費することもないとは思うけど、学校辞めてどーすんの?」
「まだ決めてない」
「ウチの仕事を手伝えばいい。遅かれ早かれ、この店はお前ぇが継ぐことになるんだからな」