恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
“毎朝コーヒーを入れてほしい”
……っていうのは、もしかしてあたしに対するプロポーズの言葉!?
紫苑さん、あたしが法律上結婚ができる16歳になったから、それでこーして正々堂々プロポーズをしたってコト!?
「もちろん返事は今スグじゃなくていい」
黙り込んでるあたしの代わりに彼がクチを開いた。
「納得いくまで、いくらでも考えてくれていいからね。もしキモチが決まったときには、ボクのほうからも正式に桃香ちゃんのご両親にごあいさつに行かせてもらうから」
「紫苑さん……」
そのとき、あたしは“そーいえば……”と思った。
恋する占い師は、あたしはすでに最愛のヒトに出逢ってるし、そのヒトはあたしにとって兄のような存在だって言ってたけど。
アレって、もしかして紫苑さんのことだったのかも?!
バイトでどんな失敗をしても怒らず丁寧に指導してくれるし、プライベートなことまでアレコレ心配してくれる紫苑さん。あなたも、あたしにとっては、やさしくて頼りがいのある兄のような存在だと思う。
ここにもいたんだ、おにーちゃんは――――
……っていうのは、もしかしてあたしに対するプロポーズの言葉!?
紫苑さん、あたしが法律上結婚ができる16歳になったから、それでこーして正々堂々プロポーズをしたってコト!?
「もちろん返事は今スグじゃなくていい」
黙り込んでるあたしの代わりに彼がクチを開いた。
「納得いくまで、いくらでも考えてくれていいからね。もしキモチが決まったときには、ボクのほうからも正式に桃香ちゃんのご両親にごあいさつに行かせてもらうから」
「紫苑さん……」
そのとき、あたしは“そーいえば……”と思った。
恋する占い師は、あたしはすでに最愛のヒトに出逢ってるし、そのヒトはあたしにとって兄のような存在だって言ってたけど。
アレって、もしかして紫苑さんのことだったのかも?!
バイトでどんな失敗をしても怒らず丁寧に指導してくれるし、プライベートなことまでアレコレ心配してくれる紫苑さん。あなたも、あたしにとっては、やさしくて頼りがいのある兄のような存在だと思う。
ここにもいたんだ、おにーちゃんは――――