恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
「じゃ、あたしもひとりで帰るから」
それだけ言って、ツカツカと歩きはじめるあたし。
すると、おにーちゃんが後ろから追いかけてきて、突然あたしの肩に手を回してきた。
「ちょ、ちょっとやめてよっ……」
肩に回された手を、マジでどけたくてしかたがない。だって、さっきまでやまぶきさんを触っていた手で、あたしに触ってほしくなかったから。
「そう毛嫌いすんな、って♪ せっかくやまぶきちゃんが気を利かせてくれたんだ♪ どーせ隣同士で帰る方向は一緒なんだし、たまには一緒に帰ろうぜぇ♪」
「いーから手をどけてよっ……あたしのカラダに触んないでっ……」
「安心しろ♪ オレは紫苑と違うから、触ったくらいじゃ、ガキはできねぇ♪」
なんかすごく楽しそうに、まるで仲のいい男のコ同士でプロレスごっこをしているみたいな感じで、脇ではさんであたしの首を絞めるようなプロレス技をかけてくるおにーちゃん。もちろんその手には軽くしかチカラは入っていない。
だけど、あたしは一切抵抗しないで、なすがままになっている。
「オイ、どーした? 技から逃れようとしねぇのかよ?」
それだけ言って、ツカツカと歩きはじめるあたし。
すると、おにーちゃんが後ろから追いかけてきて、突然あたしの肩に手を回してきた。
「ちょ、ちょっとやめてよっ……」
肩に回された手を、マジでどけたくてしかたがない。だって、さっきまでやまぶきさんを触っていた手で、あたしに触ってほしくなかったから。
「そう毛嫌いすんな、って♪ せっかくやまぶきちゃんが気を利かせてくれたんだ♪ どーせ隣同士で帰る方向は一緒なんだし、たまには一緒に帰ろうぜぇ♪」
「いーから手をどけてよっ……あたしのカラダに触んないでっ……」
「安心しろ♪ オレは紫苑と違うから、触ったくらいじゃ、ガキはできねぇ♪」
なんかすごく楽しそうに、まるで仲のいい男のコ同士でプロレスごっこをしているみたいな感じで、脇ではさんであたしの首を絞めるようなプロレス技をかけてくるおにーちゃん。もちろんその手には軽くしかチカラは入っていない。
だけど、あたしは一切抵抗しないで、なすがままになっている。
「オイ、どーした? 技から逃れようとしねぇのかよ?」