恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
Act.14 「裁かれる正義」
送別会の翌日――土曜日。
その日も朝からいつものように、東京メリーヒルズ内のカフェで、メイド風の制服を着てバイトにいそしむあたしと黄ぃちゃん。
もうすぐお昼だから、そろそろお客さんたちが増えはじめる頃かなと思っていたところに、突然白鳥さんがひどく慌てふためいた様子で姿を現した。
よほど慌てたんだろう。仮面こそ付けていないものの、全身タイツのセンタイピンクのコスチュームを着たままのカッコだ。
「ど、ど、どうしたんですか? そ、そんなカッコで」
「カッコ気にしてる場合じゃないって! ニュース、ニュース、大ニュースよ!」
「え? なんかあったんですか?」
……と、何げに訊いたあたしに対して、白鳥さんは「いい? 落ち着いて、よく聞くんだよ」と前置きしてから、心臓が止まりそうな衝撃的な発言をすることになる。
「英雄くんが……英雄くんがケーサツに捕まったよ!」
「け、ケーサツに捕まった、って!? ま、まさか、そんなっ! 信じらんないよっ!!」
その日も朝からいつものように、東京メリーヒルズ内のカフェで、メイド風の制服を着てバイトにいそしむあたしと黄ぃちゃん。
もうすぐお昼だから、そろそろお客さんたちが増えはじめる頃かなと思っていたところに、突然白鳥さんがひどく慌てふためいた様子で姿を現した。
よほど慌てたんだろう。仮面こそ付けていないものの、全身タイツのセンタイピンクのコスチュームを着たままのカッコだ。
「ど、ど、どうしたんですか? そ、そんなカッコで」
「カッコ気にしてる場合じゃないって! ニュース、ニュース、大ニュースよ!」
「え? なんかあったんですか?」
……と、何げに訊いたあたしに対して、白鳥さんは「いい? 落ち着いて、よく聞くんだよ」と前置きしてから、心臓が止まりそうな衝撃的な発言をすることになる。
「英雄くんが……英雄くんがケーサツに捕まったよ!」
「け、ケーサツに捕まった、って!? ま、まさか、そんなっ! 信じらんないよっ!!」