恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
Act.15 「一生のお願い」
今日の空は、まるであたしのココロの中みたいだった。
お昼過ぎまでは行楽日和の晴れ渡る青空だったのに、それが一変にわかに掻き曇り、今にも泣き出しそうな鉛色の空。
だけど泣いてる場合じゃない。
泣いてる時間があるなら、もっと他にやらなくちゃいけないことがある。
行かなくちゃ。
紫苑さん、そして彼の父親に会いに行かなくちゃ。
もう止められない。
今のあたしを止めることなんて、どこの誰にもゼッタイできない。
「困りますっ。事前のアポイントのない方とは社長はお会いしませんっ」
「アポなんてとってる時間ないよっ。今じゃなきゃダメなんだっ。今スグ話さなくちゃいけない、大事な話があるんだっ」
オフィスにたどり着いたあたしは、受付の縦巻きカールの女のコの制止を振り切って、社長室へと踏み込んだ。
お昼過ぎまでは行楽日和の晴れ渡る青空だったのに、それが一変にわかに掻き曇り、今にも泣き出しそうな鉛色の空。
だけど泣いてる場合じゃない。
泣いてる時間があるなら、もっと他にやらなくちゃいけないことがある。
行かなくちゃ。
紫苑さん、そして彼の父親に会いに行かなくちゃ。
もう止められない。
今のあたしを止めることなんて、どこの誰にもゼッタイできない。
「困りますっ。事前のアポイントのない方とは社長はお会いしませんっ」
「アポなんてとってる時間ないよっ。今じゃなきゃダメなんだっ。今スグ話さなくちゃいけない、大事な話があるんだっ」
オフィスにたどり着いたあたしは、受付の縦巻きカールの女のコの制止を振り切って、社長室へと踏み込んだ。