恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
……と、そのときクルマの流れが一瞬とぎれた。
これぞまさに天の助け~っ♪
そのときのあたしは、ちょうどギリギリの状態まで弦をいっぱいに引っ張った弓矢のような状態だった。
だから歩行者用の信号がまだ赤なのは分かってたけど、弾き出されるような勢いでイッキに道路を横断してしまった。
「見ぃちゃったァ、見ぃちゃったァ~♪ セぇンセに言ってやろ~っと♪」
道路を渡り終えてホッとしていたあたしの背後から、突然、チャカすような男のヒトの声が聞こえてきた。
「だってクルマ来てなかったしっ」
そう言いながら振り向くと、そこには自転車に乗ったスーツ姿の若い男のヒトがいた。
「信号無視はイケナイことだぞぉ♪」
イタズラっぽい目をしてそのヒトが言う。
「ウルサイ、赤井氏(あかいし)っ」
これぞまさに天の助け~っ♪
そのときのあたしは、ちょうどギリギリの状態まで弦をいっぱいに引っ張った弓矢のような状態だった。
だから歩行者用の信号がまだ赤なのは分かってたけど、弾き出されるような勢いでイッキに道路を横断してしまった。
「見ぃちゃったァ、見ぃちゃったァ~♪ セぇンセに言ってやろ~っと♪」
道路を渡り終えてホッとしていたあたしの背後から、突然、チャカすような男のヒトの声が聞こえてきた。
「だってクルマ来てなかったしっ」
そう言いながら振り向くと、そこには自転車に乗ったスーツ姿の若い男のヒトがいた。
「信号無視はイケナイことだぞぉ♪」
イタズラっぽい目をしてそのヒトが言う。
「ウルサイ、赤井氏(あかいし)っ」