恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
Act.5 「仮面の下」
「も、もうダメなのっ……?」
両手を付いて、横座りをしたピンクのミニスカのコが悔しそうに言う。
「諦めろ、今とどめをさしてラクにしてやる! ケーッ、ケーッ、ケーッ!」
高笑いでピンクのコに迫る黒い男のヒト。
「待てッ!!」
そこに颯爽と現れる赤い男のヒト。
続いて現れる青、黄、緑の男のヒトたち。
「大丈夫かっ? ピンクっ」
「あ、ありがとうレッド、助けに来てくれて」
「よォし、これで5人そろったぞッ! 行くぞォ、みんなッ!」
赤いヒトがそう叫ぶと、応えて青、黄、緑の男のヒトたち……そしてピンクの女のコが「おうっ!!」と声をそろえる。
「大丈夫……ピンク……かぁ……」
あたしは遊園地のヒーローショーを見ながら、“センタイレッド”に助けられる“センタイピンク”の姿に、小っちゃい頃の自分自身の姿を重ね合わせていた。
両手を付いて、横座りをしたピンクのミニスカのコが悔しそうに言う。
「諦めろ、今とどめをさしてラクにしてやる! ケーッ、ケーッ、ケーッ!」
高笑いでピンクのコに迫る黒い男のヒト。
「待てッ!!」
そこに颯爽と現れる赤い男のヒト。
続いて現れる青、黄、緑の男のヒトたち。
「大丈夫かっ? ピンクっ」
「あ、ありがとうレッド、助けに来てくれて」
「よォし、これで5人そろったぞッ! 行くぞォ、みんなッ!」
赤いヒトがそう叫ぶと、応えて青、黄、緑の男のヒトたち……そしてピンクの女のコが「おうっ!!」と声をそろえる。
「大丈夫……ピンク……かぁ……」
あたしは遊園地のヒーローショーを見ながら、“センタイレッド”に助けられる“センタイピンク”の姿に、小っちゃい頃の自分自身の姿を重ね合わせていた。