君のモノ



「待って、シャワー…─」

慌てたように彼女は言った。



それを遮って言う。


「別に構わない」


今更そんなことしたって。




「いや、あたしが…」


下を向いているが
怯えているのがわかった。


彼女の元に早足で向かう。
そして腕を掴み、引っ張った。



「きゃっ…」



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