君のモノ
恐る恐る彼女は俺を見る。
こいつは自分がしたことの
本当の怖さを
わかっていなかったんだろう。
「お前さ…怖いくせに簡単に男に
ああいうこと言うんじゃねぇよ。
俺は元々やるつもり
なかったからいいけどな、
普通だったら
無理矢理やられてるからな。
今度から気をつけろ」
俺の言葉に驚いていたが
“うん”と深く頷いた。
素直な奴でよかった。
安心した。
他人のことなのに
何熱くなってんだ、
って感じだけどな…