君のモノ
気付くのが遅過ぎたが。
「ふあ〜眠くなってきちゃった」
あくびをして、伸びをしながら
そう言った希未に
やっぱり高校生だなと
思わされた。
「それじゃ、そろそろ寝るか」
「うんっ」
希未は小走りでベッドにダイブ。
その光景を見て、
再び顔が緩んだ。
クスッと笑いながら
そんな彼女に言う。
「だからダイブすんなって。
来てから毎日やってるだろ」
「いーじゃんっ!
気持ち良いんだから」
俺にケツを向けた状態で、
振り向いて言った希未の顔は
無邪気だった。