君のモノ



気付くのが遅過ぎたが。




「ふあ〜眠くなってきちゃった」


あくびをして、伸びをしながら
そう言った希未に
やっぱり高校生だなと
思わされた。




「それじゃ、そろそろ寝るか」


「うんっ」

希未は小走りでベッドにダイブ。


その光景を見て、
再び顔が緩んだ。



クスッと笑いながら
そんな彼女に言う。



「だからダイブすんなって。
来てから毎日やってるだろ」


「いーじゃんっ!
気持ち良いんだから」

俺にケツを向けた状態で、
振り向いて言った希未の顔は
無邪気だった。




< 21 / 41 >

この作品をシェア

pagetop