君のモノ
ベットに横になった。
「あのさ、」
思いきって、
さっきの疑問をぶつけてみる。
「うん、何?」
視線を天井から俺に移し、
不思議そうな顔で言った。
「学校どうしてんの?」
「えっと…、休学中」
一瞬、固まったように見えたが
すぐに笑ってそう答えた。
その笑顔は自然なものでなく、
咄嗟に作ったようだったけれど。
何かあるんだな。
証拠があるわけではないが、
心に確信してるものがあった。
でも、深くは聞けない。