君のモノ



ベットに横になった。




「あのさ、」


思いきって、
さっきの疑問をぶつけてみる。



「うん、何?」

視線を天井から俺に移し、
不思議そうな顔で言った。



「学校どうしてんの?」


「えっと…、休学中」

一瞬、固まったように見えたが
すぐに笑ってそう答えた。

その笑顔は自然なものでなく、
咄嗟に作ったようだったけれど。


何かあるんだな。

証拠があるわけではないが、
心に確信してるものがあった。


でも、深くは聞けない。




< 25 / 41 >

この作品をシェア

pagetop