君のモノ
「お前にはこれからも、まだまだ
頑張ってもらわなくては。
この体にもしものことがあったら
この会社を任せられるのは
お前しかいないからな」
「…はい。早く紹介できるように
努力します」
親父の体に
もしものことがあるなんて
全く想像できない。
こんな元気なのに。
「では、失礼します」
これ以上、
この話はしていたくないから
そう言って、部屋を後にした。
今、俺の部屋に女がいるって
知ったらどうなるんだろう。
しかも、高校生なんて…
笑えるな。
いや、笑い事じゃ済まないと思うけど。