君のモノ
「話が早いな。来いよ」
こんなことを思うのは
どうかと思ったが
面白いので話に乗ることにする。
俺が拒否せず、話に乗ったからか
強気な瞳が少し揺らいだ気がした。
俺がその気だと思ってたんだろ?
だったら動揺することない。
俺は彼女の腕をぐいっと引っ張って歩き出した。
それに対して、
驚きの声を上げていたが
そんなこと気にしない。
エスコートをするように、
車の前に来るとドアを開ける。
驚いた様子だったが
素直に車に乗り込んだ。